1997-04-08 第140回国会 衆議院 厚生委員会 第13号
○竹内参考人 話が長くなりますけれども、私ども、脳死になるような患者さんの治療に対して、かなり初期のころは、助かる可能性を信じて治療に努力した時期がありました。それは、バーナードの心臓移植の前の時期です、私は脳死以前の脳死と言っているわけですけれども。 したがいまして、そういうときの治療経験をもとにして、やはり幾らやってもだめだという事例を持ち、さらに、日本脳波学会が脳死の判定基準をつくり出した、
○竹内参考人 話が長くなりますけれども、私ども、脳死になるような患者さんの治療に対して、かなり初期のころは、助かる可能性を信じて治療に努力した時期がありました。それは、バーナードの心臓移植の前の時期です、私は脳死以前の脳死と言っているわけですけれども。 したがいまして、そういうときの治療経験をもとにして、やはり幾らやってもだめだという事例を持ち、さらに、日本脳波学会が脳死の判定基準をつくり出した、
○竹内参考人 私は、今の御質問に対しての的確なお答えをするだけの知識を持っておりませんが、たまたま韓国での心臓移植を見聞きしておりますと、必ずしも最高級の病院でなくても、かなりいい成績を上げているようにも思えますので、どうかなというふうに思っております。 以上ですっ
○竹内参考人 十五分間いただいておりますが、私は、三つのことについて申し上げたいと思います。第一番は、脳死の定義あるいは概念というものに関する混乱について、それから第二は、脳死判定のプロセスについて、それから三番目は、脳死判定基準の構成に関することということでございます。 最初の、脳死の定義についてでありますが、これは脳が死んでいるということを意味するのであって、心臓死とかあるいは窒息死とかというふうに
○参考人(竹内一夫君) 脳死状態というのは、一口に言いますと、脳の障害が重篤なほど、なおそれに対する治療が迅速かつ十分であるほどふえる傾向にあります。したがいまして、移植というようなことと関係なく、医学の進歩によって当然この件数はふえることは理解できるわけでありますが、たまたま臓器移植というような医学が別の分野で発達してまいりまして、そのためには脳死状態から心臓あるいは肝臓というような臓器を提供してもらいたいという
○参考人(竹内一夫君) もし死ということがいわゆる死の三兆候、すなわち心拍動の停止、呼吸停止、瞳孔散大、対光反射消失ということでありますならば、その中で心拍動は脳死状態でも残っているわけでありますから、したがいまして直ちに死というわけにはいかないと思います。 ただ、考え方によっては、これは世界的に見まして、もう脳死状態という状態はイコール人の死であるという考え方を持っている人もあります。
○参考人(竹内一夫君) ただいまお尋ねの件でございますけれども、私どもは全脳死の概念を最初から採用してまいったわけですが、全脳死ということは、頭骸内にあります大脳半球、小脳、脳幹など、すべてを含む全脳髄の機能の永続的の停止状態というふうに御理解いただきたいと思います。 今おっしゃいました植物状態というのは、脳の植物中枢はまだ機能をしているという状態でありまして、植物中枢、まあ一応イコール脳幹部というふうにお